2015年9月21日月曜日

2015日本動物学会5(発表)

記憶が薄れる前に更新せねば・・・

ってことで動物学会初日ー!

私は学会初日の割と早めの
発表だったので
さくっと終わらせて気分爽快でした.
今回の発表はなかなか面白い話をしたのですが

潜るイシサンゴ―タマサンゴの軟底質での生活様式―
○千徳 明日香,徳田 悠希,江﨑 洋ー. (現在査読中)

私と同時刻に
学会賞をもらった西川先生の講演もされており
研究分野の近い方はそちらに流れたようで
若干人数すくなめ(;´∀`)
気楽でよかったですが
どこか大勢に聞いてもらえるところで
もう一回話したい(笑

発表を一息ついてると・・・
会場の片隅で何から知ってる人が(´-ω-`)
夕方からのシンポジウムでの発表を控えた
徳田さんが発表練習をされておりました(*´ω`)
準備に余念がありません!

岡西博士らが企画したシンポジウムでした

 日本動物分類学会シンポジウム 
分類学と古生物学の融合:
現生種と化石種による海産無脊椎動物の系統分類学的研究
 藤田敏彦・岡西政典
鳥博の徳田さんは,いつものことながら
聴衆を引き込むプレゼンをしてくれます(*‘ω‘ *)
単体サンゴの生活様式の変化がもたらす形態多様性
Morphological variability triggered by 
the changes in life history strategies of azooxanthellate solitary corals

徳田 悠希 Yuki Tokuda(鳥取県立博物館)


その他にも


豊潮丸やうみさわでお世話になっている広大学振PDの田中さんや・・

貝形虫類(甲殻類)からみた分類学と古生物学の繋がり
Ostracodology reveals the connections between taxonomy and paleobiology
田中 隼人 Hayato Tanaka(広島大学・大学院生物圏科学研究科)

最近豊橋に就職された芳賀さん
(2014年度の新青丸調査で使用させてもらった大型の篩は実は芳賀さんのでした)

穿孔性二枚貝ニオガイ上科の適応放散史
―分子系統・化石記録から形態・食性進化に迫る―
Tracking evolutionary history of pholadoidean boring bivalves
―A combined approach by molecularphylogenetics and fossil scrutiny
芳賀 拓真 Takuma Haga(豊橋市自然史博物館)

岡西博士も発表しておりました♪

クモヒトデ綱(棘皮動物門)の進化を探る:
系統分類,行動生態,古生物学的手法を用いた試み
Evolutionary study of ophiuroids based on systematics, behavioral ecology and paleontology
岡西 政典 Masanori Okanishi(京都大学・瀬戸臨海実験所)

こちらはシンポの要旨になります

  従来,古生物学者は過去の記録である化石を用いて系統を推定してきたが,化石を解釈するにあたって現生種との比較を行ってきた.一方,現生の種を対象とした分類学者は,分類体系の解明にあたり分子系統解析から過去の系統を推定しようとしているが,系統樹を正しく解釈し時間軸を取り入れるために化石記録を用いている.このように,近年は古生物学と分類学との境界がなくなり,系統分類や進化の研究には現生種と化石種,双方の研究が欠かせなくなりつつある.そこで本関連集会では,海産無脊椎動物の多様な動物群から,刺胞動物,軟体動物,節足動物,棘皮動物を選び,現生・化石種の両方を研究対象としている古生物学者や分類学者に話題を提供してもらう.両者を用いて明らかとなった系統分類や進化についての最新の研究成果を交え,今後の系統分類学的研究における,分類学と古生物学のさらなる融合の可能性を議論したい.また,各研究者の研究技法についても触れて頂き,情報交換の場とするとともに,異なる海洋環境へ適応したそれぞれの動物群の進化史を比較することにより,海産無脊椎動物の多様な系統進化の姿を楽しみたい.


私自身も研究分野の垣根を超えて視野を広く持ち
研究を進めることが今後の科学の発展に不可欠だと思っています

日々精進あるのみ!

シンポの後は
西川先生の学会賞の祝賀会から始まり
長い夜が始まりました(笑